滅菌消毒器機

より良い滅菌・消毒環境を求めて

 当クリニックでは院内感染を防止し、安心して治療を受けていただくため、我々も安心できる器具を使用するため、標準的なものではなく下記のような滅菌・消毒を行なっております。一番の特徴は、一般的なオートクレーブは開業以来1度も使用していない事です。

① 超音波洗浄器

 使用したほとんどの器具は、超音波洗浄器にかけられます。超音波の細かな振動で揺さぶり、器具に付着した汚れを洗浄します。

② クラスBオートクレーブ(DACプロフェッショナル)

  ①で汚れを落とした器具の多くはこの機器にかけられます。
 高圧蒸気滅菌器のヨーロッパ基準EN13060のクラスB規格をクリアする、高度なオートクレーブで、患者さんへの細菌感染の危険性を大幅に低減させます。
 通常は蒸気を圧力で押し込むものですが、それでは瓶や筒の中のような空間、折り畳んだ布、2重の滅菌バッグなどは滅菌されません。クラスBでは真空状態にしながら飽和蒸気を注入します、この工程を数回繰り返すことにより、あらゆる被滅菌物の隅々まで蒸気を行き渡らせ、トップレベルの滅菌を実現します。

③ 高圧アルコール蒸気滅菌(ケミクレーブ)

 この機械は適正な温度(135℃)と圧力(2気圧)のアルコール蒸気を発生させて滅菌するものです。多くの医療施設では水を使う高圧蒸気滅菌(オートクレーブ)を用いますが、当クリニックではインプラント手術なども多く、より確実な滅菌を心がけるためにアルコールを使ったこの方法を選択しています。普及型オートクレーブに比べ高度な滅菌ができますが、変色しやすい欠点があるため、現在では金属機械専用として補助的に用いられます。

④ 紫外線消毒

 ②が終わった器具は、その滅菌状態を維持するために滅菌パックで保存されるか、紫外線を器具に照射し、微生物を死滅させる収納箱に保存されます。

⑤ 薬液消毒

 多くの器具はケミクレーブで滅菌されますが、熱に弱い器具などは、殺菌剤に浸して殺菌する方法を用います。
 滅菌・消毒は徹底すればするほど経費はかさみますが、これは患者様に請求できるものではありません。しかし、細菌や他人の血液などが付着した器具を人に使用するようなことは絶対に許されません。
 安心と安全と信頼こそがクリニックの最高の利益と考え、当クリニックスタッフは真剣に院内感染防止に取り組んでおります。