泣いて暴れて

 始めて行った歯医者でも、待合室で不安そうな表情になり、診察室に入っただけで大泣きするお子様も多くいらっしゃいます。その原因は何の興味も理由もないのに、何をするか分からない所に行かなければならなくなる不安や、なぜか分からないが「歯医者に行ったらがんばるんだよ」といわれる得体の知れないプレッシャーがあげられます。大人でさえ強制的に説明もなく知らない所に行けば興味より不安恐怖が現れて当然ですから、お子様にとってはその数倍の恐怖感かもしれません。

 ある年齢を迎えるとお子様は恐怖心を覚えます。それ以前からクリニックに通い診療に慣れていれば、公園に散歩しに行くような気軽さで来院されますが、そうでない場合は慣れる所からはじめなければなりません。当クリニックでは保育士スタッフがキッズルームなどを使って慣れる事から初め、そして治療することが必要だと認識してもらうよう計画します。

 もちろん全てのお子様が同じようにできるわけではなく、泣けば許してくれるという考えを身につけてしまった場合は非常に苦労します。しかし、当クリニックではアミで縛り付けるような治療をできるだけ避けるように勤めていきます。