お口のけが

歯をぶつけてしまった場合

 何かに歯をぶつけて、欠けたり、抜けたりすることもしばしば見られます。そういった場合は、取れてしまったものを牛乳に入れて、出来るだけ早く持って来てください。洗ったり、水につけてはいけません。牛乳がない場合は口の中で保管するのも1つの方法ですが、誤って飲み込んでしまう危険もあるためお勧めはいたしません。
 条件がかなえば欠けた部分を使って修復したり、抜けた歯を元に戻せる可能性があります。

 この患者様は家で転んでしまい、床に前歯をぶつけてしまいました。歯の一部が欠けたが、もう付かないとあきらめ翌日に来院されました(左写真)。運よく歯の神経は影響を受けなかったため、神経を抜くことはありませんでした。しかし、カケラは完全に水分を失い、白く変色していました(中央写真)。水分を補充したあと元の位置で接着して治した例です(右写真)。
 歯が完全に抜け落ちてしまっても、まずは早急にお持ちいただくことをお勧めします。